ガンコートブラックとスタンドフックサポート特注








モンキーのカスタムはかなり中毒性があります。それも、とっくに大きなバイクを買えるほどつぎ込んでしまっても、その愚にしか映らないだろう他者からの理解などどこ吹く風と受け流せるほどの麻痺性の中毒です。いけないのは中途半端に手が届いてしまうからでしょう。もう一桁色々と高ければ、現実的にも理性的にも思いとどまるポイントが、関所が行く手を阻むのでしょうが、なんとかお小遣いの範囲で突っ込めてしまうんですね。もちろん、それぞれに決して安いわけでは無いのですが。。。
所でスイングアームに触手を伸ばす事になったか、それは私にしては珍しく本気で剛性を求めたからでした。ショックアブソーバーを変え、ボアアップを経て軽二輪登録を済ませ、首都高速や少しの高速道路を走る機会が増えるにつれ、リヤの剛性に不満が出て来ました。本当なら、天秤にかけるまでもなくノーマルのままのフロントサスペンションの方が遙か優先順は高いはずです。しかし、見た目が優先順に大きな影響を与えるのは、素直な人なら胸に手を当てるまでも無いでしょう。何気なくお馴染みのショップのメカニックさんにつぶやくと、「オーバーのスイングa-uなら半年はかかるよ」なる止めの殺し文句。その場で発注。しかも、前言と矛盾するいかにもな見た目は避けるため、アルミポリッシュの仕上げではなく、ブラックのガンコート仕上げ、ついでにメンテナンススタンドのフックのサポートも付けてもらう事にしました。
果たして待つ事6ヶ月。待っただけの事はありました。ものに溢れる時代を生きてきたバブル世代の一人として、誤解を恐れずに言えば、昔は欲しい物があるならお金さえあれば直ぐに手に入るのが当たり前の時代でした。コロナ禍で世の中はまるで様変わり。ものが無いなどいう状況になれていない50代後半以上の世代にとって、半年はあまりに長いものでした。